プロフィール

スピリチュアルコーチたまちゃん

Author:スピリチュアルコーチたまちゃん



北海道在住の、タロット占い師兼コーチです。

CPCC (Certified Professional Co-Active Coach)
米国CTI 認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ

◆コーチングの無料サンプルセッション 随時募集中。

  タロット占い電話鑑定 随時受付中。 
 
  お気軽にお声をかけてくださいな(^^)/~
  http://sprtcoach.com/
(コーチング、タロット占い、絵本・児童文学)

道内在住者必見!
北海道 知的探検わくわく情報







   .。.・:*: ☆ .:*:・:'


あなたがあなたとして生まれてきたことには
きっと意味があるはず

自分を殺すことで、ではなく、
自分を生かしきることで
人の役に立つことがきっとできるはず

夢を叶えたい!

自分らしく生きて社会に貢献したい!

そんなあなたの手助けをします!


あなたがあなたらしく輝くことは、周囲を明るく照らすでしょう。

あなたも社会に光をもたらす人(ライトワーカー)なのです。

そんなあなたのために、私の持てる時間とエネルギーを捧げます!


<私のミッション(使命)>

・繊細で、真面目で、
「魂の成長」とか「生まれてきた意味」とか 
「使命」や「人生の目的」を真剣に考える人の手助けをします。

・自分が大多数の人とは異なることを責め、
孤立して分断されている孤独な魂を見つけ出し、
エンパワメントし、
たくさんの仲間と引き合わせ、
みんなで手をたずさえて世界を変えます。

・社会の成長点に影響を及ぼす人になります。

眠れるライトワーカー(社会に光をもたらす人)に点火してまわる人になります。



 決まった時間を確保しにくい方のために。
 メールコーチング始めました!!(体験二回分 無料)

 コーチングの無料サンプルセッション 随時募集中。

 電話占い鑑定、メール鑑定 随時受付中。 
 
  お気軽にお声をかけてくださいな(^^)/~
  http://sprtcoach.com/


☆コーチング特別割引制度のお知らせ

11月から、コーチングの料金を改訂いたしました。

こちら参照



ネットででも調べていただければわかると思いますが、
改訂後の料金も、コーチング業界では特に高いものでは
ありません。

どちらかと言えば、低い方に属するでしょう。


でも、人生を切り開きたい、変わりたい、という思いが明確であるにも関わらず、諸般の事情のため、


  ◎ この金額を払うのが厳しい

 という方はいらっしゃることでしょう。



ぜひコーチングが受けたいと強く願っているにもかかわらず、

この金額を毎月払うということができないために

諦めざるを得ない、という方を作り出したくない。



そんな方のために、『可能性へのペイフォワード制度』を創設しました!


こちらをご覧下さい


※応募の条件
・やる気のある方!
コーチングとは?をお読みいただき、ご理解いただいている方
・夢や理想や「変わりたい想い」について熱く語れる方


※以下のような方には向いておりません。ご辞退申し上げます。
・主体的に自分の人生に取り組む意識の低い方
・「こんな私を変えてください」というような、あなた任せの方
・驚きのミラクル体験を求めている方(残念ながら、そういうものではありません)
・依存的な方



メルマガ三誌発行してます
◆…━━…━━…━━…━━…━◆
  どんな出来事も、自分を磨き続け、成長し続けるための資源に 
  変えていきましょう。そこから何を学びますか?--不定期発行--
  ◎占い師兼コーチの、日々の気づき
  


  本物の絵本は、大人の心をもわしづかみにし、揺り動かします。
  まるで恋のように。--ほぼ月刊--
魂に効く絵本 〜絵本は恋に似ている〜

 
  道内で行われるコーチング、カウンセリング、心理学、精神世界、育児、
  ヒーリング、セラピーなどのイベント・セミナー情報! --ほぼ週刊--
北海道 知的探検わくわく情報

  
★新たな面白い情報を求めています!
道内でこんな面白いことやるよ、こんな企画があるよ、という方、
是非ご一報下さい!(掲載無料です)
メルマガ投稿フォームから入力お願いします。

◆…━━…━━…━━…━━…◆




 あなたの売り、強みを洗い出すワークをお奨めします!
BICSカードで見つけよう! 
   30日で売れるトップ☆カウンセラーになるワーク

    クーポンコードをプレゼントします> 202hmt
 (このクーポンコードで特別ご紹介価格が適用されます)
- ・ - ・ - ・ - ・ - ・ - ・ - ・ -

FC2 Blog Ranking


ブロとも申請フォーム


全ての記事を表示する


 優れた絵本、児童書は、大人の心をもわしづかみにし、揺り動かします。



     まるで恋のように。


      ':・:*:. ☆ .:*:・:'




時は八月。

全ての生命エネルギーが沸き立つ盛夏。


私の住む自然に囲まれた山村では、毎年スズメバチがこの時期ブンブンと飛び回ります。

蜂と8。音が一緒ですね。そのうえ、8という数字の形は蜂に似てますね(^^)



そんな、8月の蜂の羽音に代表されるような


盛夏ならではの命のざわめきが伝わってくる絵本を選んでみました。



魂に効く絵本  〜絵本は恋に似ている〜
http://www.mag2.com/m/0000144564.htm

2007.8.2 第19号
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
『ジャイアント・ジャム・サンド』
ジョン・ヴァーノン・ロード 作
アリス館(対象年齢:読んであげるなら4歳くらいから)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

  あらすじ


 チクチク村へ飛んできたハチ・・・

 400万匹・・・こりゃ、たまらん!

 ブンブン、ワンワン、ウォンウォン、チクッ!

 そこで、パン屋のおじさんが、考えた

 素晴らしいハチ退治。

 それは、大きな大きなジャム・サンド!

 さて、ハチは?

           (本絵本 裏表紙より)

    −−−−−−−−−−−−−−−−


生命の豊かさ、多様性、雑多さ。

それは豊穣の証。

ハチは花粉を介在し、作物に実りをもたらす。

ただのやっかいものではない。

ただの害虫ではない・・・



そもそも、ただの害虫なんて、この世に存在するのだろうか?

すべて、助け合い、補い合う存在なのではないだろうか。

たくさんの生き物がつながりあい、補い合い、支え合い、

地球の命はつむがれていく。

命の連鎖はつむがれていく。

植物を小型草食獣が食べ、その草食獣を肉食獣が食べ、

その肉食獣が死ぬとその死骸を虫が食べ、微生物が分解し、

土に還り、それを栄養として植物が育ち、それを草食獣が食べ・・・


地球はこうして命の循環をしている。


ただのやっかいもの、ただの害虫なんて、一切存在しない。

それが、命。

それが、生き物。




しかし、そうは言ってもチクチク村の村民にとって、

大量発生したハチはどうしようもなく「やっかいな存在」だった。

畑仕事ができない、普通の日常生活を送れない。



そこで一致団結してアイディアを出し合い、助け合って

「巨大ジャム・サンド大作戦」を決行。


パン屋さんはパン屋としてその知識と技能を発揮し

お百姓さんは自分の畑を「つかってくだせえ」と申し出、


村民ひとりひとりが自分にできる協力を惜しまず、

    トラクター、工場、ヘリコプター、大量の苺ジャム・・・

持てるものを惜しげもなく差し出し・・・



最後は作戦大成功のお祭り騒ぎ!

村民総出で 「うたって おどって わらって さわぐ」

巨大ジャムサンドのために焼いた巨大パンを、みんなで食べながら。



   ところで サンドは どうなった?

   むらの みんなが いうことにゃ

   とりが はこんで とんでって

   100しゅうかんも だいえんかいを しました とさ



めでたしめでたし。



        .。.・:*: ☆ .:*:・:'





蜂が大発生し、困り果てたからこそ、村民が一致団結して立ち上がった。

災難と言える事件があったからこそ、解決後に喜びと達成感が味わえた。


互いの活躍をねぎらう。

結束が強くなる。

お互いを見直す。

信頼関係が増す。

祝祭の宴でカタルシスを味わう。



すべての出来事に意味がある。

子どもの病気や問題行動は

家庭の不和や不均衡を正すためのきっかけとしての意味を持つ、という。



この「蜂の大発生」事件にも、同じような効果があったのではないだろうか。



一見、問題と思えるもの、見えることの中に潜む「豊穣」へのきっかけ。

そこに目を向けてみてもいいかもしれない。





        .。.・:*: ☆ .:*:・:'





生い茂る雑草、あちこちに出没する蟻、ハエ、ゴキブリ、蜘蛛のたぐい。

それらの秘めている豊かな可能性に、感謝の目を向けてみてもいいかもしれない。


雑多さがはらむ豊かさ。

多様性が指し示す未来への希望。

無秩序、混沌がもたらす新たな展望、新たな希望。



生き物が死ぬことで、

そしてその死体が腐ることで

未来へと生命エネルギーが循環していくように



雑多な微生物、多種多様な昆虫たち、混沌とした生き物の多様な営みがあるからこそ、

地球は青々と命の輝きをたたえ、明日へと命の流れは受け継がれていく。

連綿と。



問題が起こるからこそ、混乱ととまどいがあるからこそ、人は新たな気づきに至る。

洞察が起こり、次元が新たな地平へとシフトする。


平穏無事は停滞へとつながりやすく、

問題と混乱は刷新と改革への道となりやすい。



無秩序、混沌がもたらす新たな展望、新たな希望。




        .。.・:*: ☆ .:*:・:'




うっかりと火を通すのを忘れていた味噌汁の味が変わりやすく

生ゴミがにおいやすく

虫たちの活動が盛んになりやすく

雑草が生い茂りやすい

そんな真夏

命の祭りに感謝と崇敬の目を。




混沌、雑多、カオス、不潔、腐乱

  そんなものに潜む

     変化の可能性、未来への希望のきっかけの可能性に。




        .。.・:*: ☆ .:*:・:'







『ジャイアント・ジャム・サンド』
ジョン・ヴァーノン・ロード 作
アリス館(対象年齢:読んであげるなら4歳くらいから)



        .。.・:*: ☆ .:*:・:'



魂に効く絵本 〜絵本は恋に似ている〜
新規購読・解除はこちらから
http://www.mag2.com/m/0000144564.htm

 優れた絵本、児童書は、大人の心をもわしづかみにし、揺り動かします。



     まるで恋のように。



      ':・:*:. ☆ .:*:・:'



お正月にお年玉をもらったこどもたち。

それで、何を買うのでしょう。


「お年玉をはたいてもこれが欲しい!」と思えるものに出逢えることは、

 幸せですよね。


今日は、そんな幸せな巡り会いのお話です。

ずっと求めていたものに巡り会う奇跡を描いた絵本。



魂に効く絵本  〜絵本は恋に似ている〜

2007.1.15 第18号
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
くまのコールテンくん
ドン=フリーマン 作
偕成社(対象年齢:およそ5歳くらいから)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

  あらすじ


 くまの コールテンくんは、はじめ、おおきな デパートの
 おもちゃうりばに いました。

 おもちゃうりばでは、どうぶつも、にんぎょうも、みな、
 はやくだれかが きて、

 じぶんを うちに つれていってくれないかなあと、
 おもっていました。

 コールテンくんも、まいにち そう おもっていました。

        (中略)

 ところが、あるあさ、ひとりの おんなのこが、
 コールテンくんの めを じっと のぞきこんで、


  「ねえ、みて、ママ! あたし、ずっとまえから 
  
            こんな くまが ほしかったの。」

                    (本書P3〜P5より)


しかし、女の子の母親は、
「ズボンの肩紐のボタンが取れていて、まるで新品じゃないみたい」と、

名残惜しそうに振り返る女の子をひっぱって帰ってしまいます。

「ぼく、ボタンが取れてるの、知らなかった。今夜、探しに行こう。」

初めて自分を欲しいと言ってくれた女の子が去っていく姿を、
寂しく見送ったコールテンくんは、そう決意します。

その夜、デパートの中を、
自分がなくしたボタンを探して大冒険するコールテンくん。

でもその奮闘もむなしく、ボタンは見つかりません。


次の朝。

前夜の大冒険のため、
まだ眠い目をこすっているコールテンくんの前に、
デパートの朝一番のお客さんの姿。

それは、昨日来たあの女の子でした。


 「あたし、リサっていうの。

  あたし、あなたを つれに きたのよ。

  ゆうべ、ちょきんばこを あけて、

  あたしの ちょきんが いくら あるか しらべてみたの。

  そしたら、ちょうど あなたが かえるだけあったの。

  おかあさんも いいって。」



箱にお入れしましょうかという店員を断って、
リサはコールテン君を胸に抱いて帰ります。

アパートの一室にあるリサのお部屋は小さくて質素。

でも、女の子らしい可愛いベッドの横には、
コールテン君にぴったりのサイズのベッドが
もう用意されています。


 「これが きっと うちって いうもんだな。」と、

 コールテンくんは おもいました。

 「ぼく、ずっとまえから うちで、くらしてみたいなあって

  おもってたんだ。」


 リサは、いすに すわって、コールテンくんを ひざに のせると、

 とれた ボタンを つけてくれました。

 「あたし、あなたのこと このままでも すきだけど、

   でも、ひもが ずりおちてくるのは、きもちわるいでしょ。」

 と、リサは いいました。



 「ともだちって、きっと きみのような ひとのことだね。」

 と、コールテンくんは いいました。

 「ぼく、ずっとまえから、ともだちが ほしいなあって、おもってたんだ。」

 「あたしもよ!」リサは そういって、コールテンくんを

 ぎゅっと だきしめました。 (本書P24〜P30より。太字原文ママ)


    −−−−−−−−−−−−−−−−


誰か抱きしめる相手が欲しい リサ。


誰かに「あなたがいい」と言われたい、

誰かにうちに連れて帰ってもらいたい、と切望するコールテンくん。


そんなさびしい二人が巡り会い、

「私がずっと前から探していたのはあなただ」と気づく奇跡。

胸がきゅんとなる古典的名作絵本。



       .。.・:*: ☆ .:*:・:'



ここではないどこかに、私を待っている人がいるはず。

その人は、私の目をじっとみつめて「やっと見つけた」とつぶやくだろう。

「ずっとあなたを探していた」と。


そして私も言うだろう。

「私も」と。「私もあなたを探していた」と。



        .。.・:*: ☆ .:*:・:'



丸ごと受け止めてもらいたい、そのまま認めてもらいたい。

「あなたがいい」と言われたい。

「他の誰でもなく、あなたがいい」、と。

欠けている所があっても、それでもあなたがいい、と言われたい。



そのままのあなたが好きだけど、

でもズボンがずり落ちてくるのは気持ち悪いでしょ?

そう言ってボタンを付けてくれる人。


欠けてるままで丸ごと受け止めてくれる人。

でもそのせいで不都合を感じずにすむように配慮してくれる人。

そんな人を友達と呼ぶのだ。



狭くても、質素でも、自分の居場所がある所、

自分のベッドが用意されている所。

そういう場所を「うち」と呼ぶのだ。

そしてそこは、どんな豪華な御殿よりもずっと素晴らしい。



求めてくれる人のいる幸せ。

居場所のある幸せ。

欠けてる所のあるあなたのままでいいと言ってもらえる幸せ。

足りないところを補い合える幸せ。



人と人とは補いあい、かばいあい、支え合い、ありがとうを言い合い

ぎゅっと抱きしめ合って 生きていく。

             欠けてるままで。




   .。.・:*: ☆ .:*:・:'



コールテンくんは、リサ親子に出逢うまで、

ボタンが取れていることに気づかなかった。


人と人は、触れあうことでお互いの独自性に気づく。

それは、欠点・短所に気づくことでもある。

人と人は、出逢うことで、お互いの欠けている点に気づく。



人は人に欠点を指摘され、ときには嘲笑され、
            劣等感を抱かされることがある。

そして人は人に、そのままでいい、そこがいい、と
     認められ、受け入れられ、励まされ、癒される。

人は人によって傷つき、人は人によって癒される。

傷つくことは磨かれること。

  人は人によって磨かれる。

  人は人によってしか、磨かれない。



        .。.・:*: ☆ .:*:・:'



人は皆、不完全に生まれる。

そしてその不完全さを

受け入れあい、認め合い、支え合い、補い合って

社会として機能していく。

人は社会的存在なのだ。


社会はジグソーパズルだ。

あなたの不完全さを、誰かが埋めるだろう。

誰かの不完全さを、あなたが埋めるだろう。


完全な存在であろうとしないで欲しい。



        .。.・:*: ☆ .:*:・:'



ここではないどこかに、私を待っている人がいるはず。

その人は、私の目をじっとみつめて「やっと見つけた」とつぶやくだろう。

「ずっとあなたを探していた」と。


そして私も言うだろう。

「私も」と。「私もあなたを探していた」と。



        .。.・:*: ☆ .:*:・:'



人は本当はそのままでいい。

ありのままでいい。

それでも人は必ず、

自分に欠けているところを埋めてくれるものを求めて探求の旅に出る。



その旅の果てに、「自分は自分のままでよかった」

「足りない存在のままで ひとと補い合えばよかった」

の答えにたどり着く。



青い鳥は自分の家にいるもの。

でも一旦、家の外に探しに出ることで、

やっとその真実を見る目が開かれる。



自分のミッシングピース探しの旅。

自分探しの旅。

そして自分のミッシングピースは、どこかで獲得するものではない。

誰かとの絆の中でこそ埋められるのだ。


            欠けてる所を補いあう形で。



        .。.・:*: ☆ .:*:・:'



だから、あなたらしさを恥じず、存分に輝いて欲しい。

人より突出した部分を恥じず、欠けている部分を隠さず、

あなたらしさを存分に発揮してほしい。


そんなあなたを待っている人がいる。

そんなあなただからこそ、ぱちりとはまる場所がある。


あなたは世界のミッシングピースだ。

あなたは世界に待たれている。



くまのコールテンくん
ドン=フリーマン 作
偕成社(対象年齢:およそ5歳くらいから)



        .。.・:*: ☆ .:*:・:'



魂に効く絵本 〜絵本は恋に似ている〜
新規購読・解除はこちらから
 優れた絵本、児童書は、大人の心をもわしづかみにし、揺り動かします。



     まるで恋のように。



      ':・:*:. ☆ .:*:・:'



秋祭りの季節となりました。


耳を澄ませば、太鼓の重低音が聞こえてくる気がします。


魂に効く絵本  〜絵本は恋に似ている〜

2006.10.19 第17号
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
アフリカの音
沢田としき 作
講談社(対象年齢:およそ小学生以上)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

  あらすじ

西アフリカのジャンベ(ジンベ)という太鼓の響きにのせ、

ある祭りの一日が描写される。


ストーリーは特にない、

シンプルでプリミティブな力強さに満ちた絵本。


−−−−−−−−−−−−−−−


とくべつな朝がきた
まつりの朝だ
となりの村から
そのまたとなりの村からも
タイコの音といっしょに
おおぜいの人たちが あつまってくる

大地のめぐみは
たくさんのごちそうに
かわった

グン ゴド パ グン ゴド パ
グン ゴド パ グン ゴド パ

だいちのめぐみに
ありがとう

いのちの つらなりに
ありがとう

みんながひとつになって
生きているよろこび

そのよろこびが
大きな力にかわるとき
汗は天高く のぼっていく

タイコたたき タイコたたく
みんなおどり みんなおどる

環になって
和になって


  (作中から一部抜粋引用)



   .。.・:*: ☆ .:*:・:'





  「いのち ここにあり」

   蛍の光の点滅にも似て。



タイコの音は心臓の鼓動だ。

タイコの音はいのちの音だ。




ここにいのちが息づいているという合図だ。

呼び声だ。

同じく生きとし生けるものへのラプコールだ。




「生きてる、生きてる、生きてる、生きてる」

       とタイコは歌う。




いのちのある場所に命は集まる。

オアシスに人も動物も集まるように。

緑豊かな場所に人も動物も集まるように。




蛍も、光の点滅に合わせて集まる。

人も、タイコの鼓動に集まる。

それが祭りだ。




「生きてる、生きてる、生きてる、生きてる・・・」




タイコの音は全身に響き渡る。





人は母の胎内の記憶を思い出すのかもしれない。

全身を、外側から包む心臓の鼓動。

「愛してる、愛してる、愛してる、愛してる・・・」

プリミティブないのちへの賛歌。

生きる歓びを高らかに謳いあげる。





  「生きてる、生きてる、生きてる、生きてる」

  「私はここにいる、ここにいる、ここにいる」

  「私たちはここにいる、ここにいる、ここにいる」

  「私たちは愛されている、愛されている、愛されている」




全身で、歌い、踊り、味わう。

生きる歓び、命への賛歌。

生あるものへの呼びかけ。

誘いかける。


集まれ、集まれ、集まれ

私たちは生きてここにいる。

私たちは愛されて、ここで息づいている。




   .。.・:*: ☆ .:*:・:'




ドリーン・バーチュー博士によると、

音は既に 目に見えない世界の領域にあり、

現実世界よりも高い波動を持っているという。



音は、鼓膜だけしか震わせないわけではない。

音は、全身の細胞液を、髄液を、くまなくふるわせる。



音は、耳だけで聞くものではない。

音は、体中で受け取るものなのだ。

体中を揺さぶられるものなのだ。


タイコの重低音は、特に全身に響き渡る。




  祭りの季節だ。

  タイコの音だ。

  感謝と喜び。愉悦。

  命を、称えよ。

  生を、喜べ。

  肉体を、五感を、味わえ!

  あなたは、そこで、生きている。

  タイコの音に応えよ。

  集い、踊れ。


アフリカの音
沢田としき 作
講談社(対象年齢:およそ小学生以上) )


ぶつりぶつりと 細切れの言葉が

力強くプリミティブなリズムをかもしだす

不思議な絵本。


理屈ぬきで、

「祭り」が

「グレートサムシングへの生かされていることへの感謝の表明」

であることが、子どもたちにも伝わることでしょう。




        .。.・:*: ☆ .:*:・:'




魂に効く絵本 〜絵本は恋に似ている〜
新規購読・解除はこちらから



★全身を震わせ、響かせる「音」である「声」。

 「声」と「からだ」と「心身の健やかさ」との関連に注目した

 一流講師二人によるコラボセミナーです!

 〜∽〜∽〜∽〜∽〜∽〜∽お知らせ〜∽〜∽〜∽〜∽〜∽〜∽〜

◎早割有効期限(10/20)まであと1日となりました!
 20日夜0時までにいただいたお申し込みは、早割適用いたします。
 この機会をお見逃し無く!

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   ● 「声」と「からだ」から本来の自分に気づく「たまみかめ!」
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
※あのかめおかゆみこさんを、北海道にお招きします!
 ボイストレーナー浜田真美さんとのコラボセミナー!


「声」と「体」を通して「本当の自分」を感じてみよう!
自分を好きになろう!
自分自身の魅力と出逢おう!


  「自分の声が嫌い」
  「声が出しにくい」
  「話すと、ノドがすぐ痛む」
  「いつも、聞き返される」
  「自分らしい声がわからない」
  「呼吸が浅 くて息苦しい・・・」

そんな方へ。

日本初コラボ誕生!東京から2大BIG講師 北海道上陸です。


今日のフォーカスチェンジ♪『かめわざ快心塾』でおなじみの
かめおかゆみこ
HP:http://homepage3.nifty.com/kaishin-juku/


声と腹式呼吸で、
本来の輝きある自分を取り戻すボイストレーナー「Mamy's Voice Style」
浜 田 真 実
HP:http://www.kaonsya.com/index.htm

〜 声と体でドキドキわくわくワーククショップ2DAYS 〜 

日 時:11月4日(土)5日(日)9:00〜17:00
    (各日参加OK)

場 所:札幌エルプラザ 音楽スタジオ1・2
(札幌市北区北8条西3丁目 TEL:011―728−1222)

※ 早割有ります。10/20日までの申込みは、格安に!

詳しくは、こちらをクリック↓


たまみかめ




★下のフォームに必要事項を記入の上、
メールの標題を【たまみかめ申し込み】にして、
このメルマガに返信ください。
 ================================================
 たまみかめワークショップに申し込みます
 お名前:
 連絡先電話番号:
 メールアドレス:
 参加される理由:
 参加希望日程は
 4日のみ、5日のみ、両日共:
 ================================================
問い合わせ 珠帆美汐:asahioka@hotmail.com
林真由美:indigoline0921@yahoo.co.jp

※「たまみかめリレーボイスブログ
講師のお二人はどんな素敵な声なのか、聞いてみましょう!
恥ずかしながら、私、たまちゃんも音声をアップしました!
聞いてみてくださいね(^^;


 優れた絵本、児童書は、大人の心をもわしづかみにし、揺り動かします。



     まるで恋のように。


 
      ':・:*:. ☆ .:*:・:'



魂に効く絵本  〜絵本は恋に似ている〜 2006.6.30 第15号
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
『あたまにつまった石ころが』
キャロル・オーティス・ハースト 著 千葉 茂樹 訳
光村教育図書(対象年齢:およそ小学校中級以上)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

あたまにつまった石ころが

あらすじ

切手にコイン、人形やジュースのビンのふた。
みなさんも集めたこと、ありませんか?
わたしの父は、石を集めていました。
周りの人たちは言いました。

「あいつは、ポケットにもあたまのなかにも
石ころがつまっているのさ」

たしかにそうなのかもしれません・・・

−−−−−−−−−−−−−−−


子どもの頃から石ころ集めに変わらぬ情熱を持ち続け、
どれだけ周囲の人に笑われても石集めをやめなかった、
作者の父の実話。

学歴はないけれど、
石を愛する気持ちは人並み外れていた。

大恐慌のさなか、その情熱と知識量を認められ、
科学博物館の鉱物学部長の座に
館長から推薦されるまでになる。

「ここに必要なのは、
あたまのなかとポケットが石でいっぱいの人なのよ。
あなたみたいにね。」


01年度ボストングローブ・ホーンブック賞
ノンフィクション部門オナー賞受賞作。




   .。.・:*: ☆ .:*:・:'




肩の力の抜けた走り書き調のペン画に

透明水彩で色づけした、

さらりと軽やかな絵柄のごく薄い絵本。


でもその軽やかさにだまされてはいけない。


この絵本は、子どもたちに

自分の個性をいかに生かして

社会に貢献していこうかを考えさせる、

絵本版「13歳のハローワーク」なのだ。


自分の「好き」と「ワクワク」を追求しよう。

自分を殺すことで、ではなく、

生かし切ることで、社会に貢献しよう。


こんな人間として生まれてきたことには、なにか意味があるはず。

自分をこんな人間に作られたのには、神様に何か意図があったはず。


何をしているときが一番ワクワクするのか、

そのワクワクセンサーに従って生きていこう。


自分を生き生きと輝かせることは、

その光で社会を照らすことだ。

それこそ社会貢献への一番の近道なのだ。


中学生や高校生など、これから社会へ出て行こうとする世代に

読み聞かせしてみたい。




   .。.・:*: ☆ .:*:・:'




ここで間違ってはいけないのは、

「好き」と「ワクワク」を追求することは

「好きなことしかしない」ことではない、ということ。


好きなことに邁進していく道は、いばらの道だ。

周囲の人は「そんなことしてなんになる?」と

こぞってあなたを笑うだろう。

次から次へと、障害が前に立ちはだかるだろう。


「好き」なことのために、

イヤなこと、苦手なこと、つらいことに挑戦しつづけざるを得ないだろう。


  この「好きなこと」さえあきらめてしまえば、

  どれほど楽になれることか。


  周囲の期待や状況に流されて生きれば、

  どれほど楽だろう・・・。



あなたの頭を、そんな考えが何度もよぎるはずだ。




好きなことを追求していくことと、

好きなことだけやっていくのとは違うのだ。


好きなことを追求するためには、困難に立ち向かい続けなくてはいけない。


人生、なにをやっていても試練はやってくる。


しかし、それが好きで、あきらめきれないことならば、

その試練に立ち向かい続け、それを乗り越え続けないと仕方がないのだ。



  「成功の方程式」はよく言われるように

  「失敗+失敗+失敗+・・・・・=成功」の形を取る。



数知れない失敗のあとに初めて得られるもの、それが成功。



次々に経験する挫折と紆余曲折を乗り切るために、必要なもの。


それは「それが好き」という熱い想い、熱い情熱。


「それが好きなんだ」「それがやりたいんだ!」という想い。





イメージは、ジブリのアニメ映画『天空の城 ラピュタ』で、

シータの胸に下がった飛行石のペンダントから発する一筋の光。

それは、レーザー光線のように、まっすぐにラピュタを指し示す。



  ラピュタはあなたが追い求め続けずにはいられないものの象徴。


  ラピュタを真っ直ぐに指し示す一筋の光は、

  あなたを内側から駆り立てずにいられない想いの象徴。


  それは、視覚化された「好き」と「ワクワク」。




あなたの胸からまっすぐに伸びた光は、どこを指し示しているだろう?




自分の「好き」と「ワクワク」を追求しよう。


何をしているときが一番ワクワクするのか、

そのワクワクセンサーに従って生きていこう。


自分を生き生きと輝かせることは、

その光で社会を照らすことだ。

それこそ社会貢献への一番の近道なのだ。





        .。.・:*: ☆ .:*:・:'








あなたは、あなたの飛行石が指し示す方向へ歩んでいますか。



自分を殺すことで、ではなく、

生かし切ることで、社会に貢献しよう。


こんな人間として生まれてきたことには、なにか意味があるはず。

自分をこんな人間に作られたのには、神様に何か意図があったはず。


あなたには、呼ばれている場所があり、

待っている人たちがいる。

はるか彼方からあなたの魂に呼びかける、

あなたにとってのCallingにぜひ従って欲しい。



あなたもライトワーカーの一人として、

自分自身を輝かせよう。

そのまばゆい輝きで、一隅を照らそう。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「父が情熱をかたむけたのは、石や鉱物だけではありませんでした。
「学ぶ」ということそのものをこよなく愛し、尊重していたのです。

この絵本では紹介できませんでしたが、
博物館の鉱物学部長になった父は、働きながら大学に通いました。

ジョンソンさん(博物館館長)の計らいでした。

大学の若い同級生たちは、父を「おじいちゃん」とよんだといいます。
でも、その頃には、そうよばれてもちっともおかしくない年に
なっていたのです。

ジョンソンさんが退職すると、
その後を次いでスプリングフィールド科学博物館の館長に
就任したのは、なんと私の父でした。

父ほど幸福な人生を送った人を、私は他に知りません。」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

著者による後書きより。



『あたまにつまった石ころが』
キャロル・オーティス・ハースト 著 千葉 茂樹 訳
光村教育図書(対象年齢:およそ小学校中級以上)




        .。.・:*: ☆ .:*:・:'





この絵本を書店で立ち読みしたとき、

軽やかで明るいハッピーな絵本なのに、

涙があふれてきた。


許されたように感じたのだ。


私は、絵本が好き、児童文学が好き。


子どもの頃から、本を読み出すと話しかけられても聞こえなかった。

学校の休み時間もずっとひとりで本を読んでいた。


学校の行き帰りも、本を読みながら歩いたので、

ときどき電柱にぶつかった。


親からは「読み過ぎ!目が悪くなる」と小言をいわれつづけ、

周囲からは変わった子扱いで、浮きまくっていた。



大人になり、結婚してからも、

気に入った本は多少高くても買わずにはいられない。


夫は「これがなんになる」と渋い顔をした。



周囲から理解されず、ずっと肩身の狭い思いで生きてきた。

そんな私を、許されたように感じたのだ。




立ち読みしおわったとき、涙を手の甲でぬぐいながらこう思った。

「私の頭の中には子どもの本がつまっているんだ。」


「この絵本の主人公は、
好きな石ころを大切にすることを止めなかったことで、
結果的に周囲の役に立ち、重用されるようになった。

だったら私も、

子どもの本を集めることは何の役にも立たない
無駄な行為だなんて
自分を責めなくてもいいんじゃないだろうか。

この本を買ってもいいんじゃないだろうか。」



だから、この絵本をレジまで持って行き、買った。




あれから数年。

私はこうして絵本・児童文学のメルマガを書き、

読み聞かせのワークショップを開くようになっている。



好きなことを追い求め続ければ、

必ずやなにかの形で誰かの役に立つことができる。

その知識とその情熱を評価される時が来る。



好きなことをあきらめるのではなく、

生かすことで、社会のお役に立っていこう。



自分を殺すことで、ではなく、

自分の個性を生かし切ることで、社会に貢献しよう。


こんな人間として生まれてきたことには、なにか意味があるはず。

自分をこんな人間に作られたのには、神様に何か意図があったはず。


私たちには、呼ばれている場所があり、

待っている人たちがいる。


私たちもライトワーカーの一人だ。

自分自身を輝かせ、その光で、社会の一隅を照らそう。




魂に効く絵本 〜絵本は恋に似ている〜
新規購読はこちらから

あたまにつまった石ころが
 優れた絵本、児童書は、大人の心をもわしづかみにし、揺り動かします。



     まるで恋のように。


 
      ':・:*:. ☆ .:*:・:'



形態は絵本ですが、字数が多くて内容も高度。

児童書の範疇に入れた方がいいでしょう。

おとなにもずっしりと響きます。


魂に効く絵本  〜絵本は恋に似ている〜 2006.5.12 第14号
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
イオマンテ
  寮 美千子 作、パロル舎(小学校高学年くらいから)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 〜あらすじ〜

「今日は山へ、キムンカムイ(山の神様)をお迎えに行くぞ」

早春の山に猟に出かけた父さんは、三日後、

たっぷりの熊肉と立派な毛皮、

  そして、生まれて間もない熊の子を連れて 帰ってきた。


母さんが熊の赤ちゃんをすぐに抱き取った。

「おおよしよし。寒かったでしょう、怖かったでしょう」

そう語りかけて、自分のおっぱいを含ませる。


その夜、コタン(村)のどの家も、お腹いっぱい、

おいしい熊肉のオハウ(煮込み)を食べた。

お父さんが背負って持ち帰った肉だ。


それ以来、熊の子と僕は、きょうだいのように暮らした。

同じ布団に寝て、同じご飯を食べた。

外でコロコロ遊んだ。

いっぱい相撲も取った。

熊の子が迷子になったとき、僕は青くなって必死で探した。

やっと見つけたとき、

熊の子は、切ない声を上げてまっすぐ僕に向かって駆けてきた。


それから約一年近くたった真冬のある日、

ずいぶん大きくなった熊の子が突然、

降りしきる雪に けだもののような声で吠えかかり始めた。


驚いて熊の子を懸命になだめようとする僕に、父さんは言った。

  「心配するな。そろそろカムイの国に帰りたくなったんだ」

  「カムイの国って?」

  「この子の母さんのいるところさ。

  この子の母さんはね、

  たくさんの肉を背負い、毛皮の服を着て

  カムイの国から遊びにきてくださった。

  そしてこの子を私たちのところにあずけ、

  カムイの国へ帰っていかれた。

  今頃はカムイの国で、この子が来るのを、

  今か今かと待っておられるだろう。」

  父さんは、僕の方にそっと手を置いた。

  「だから、この子を送って差し上げよう。
             カムイの国へ。」(p28より)



         ・
         ・
         ・




      ‘:・:*:. ☆ .:*:・:'




アイヌ民族の荘厳な儀式、熊送り(イオマンテ)を通して

「いのち」の重さ、

その重い「いのち」を食事としていただくことの痛みを

詩のような美しい文体で秀逸に描き出した、名作。


大切に大切に育てられた熊の子は、

イオマンテの祭りの中で殺され解体され、

その肉は村中の人にふるまわれる。


熊の子をただ飼って太らせて、屠るのではない。

決して家畜ではないのだ。

カムイ(神さま)の化身を、お預かりして、またお見送りするのだ。

ぜひまた、この人間の里へ遊びに来て下さい、という祈りをこめて。



我が子同様に育ててきた村の女も、

きょうだい同様に暮らしてきた子ども達も、

胸のつぶれる想いに耐え、泣きながら敢えてその肉を口にする。



  それから、肉のオハウが出てきた。

  あぶらみばかりの、

  とろりとおいしい、あつあつのオハウだ。

  おいしい、おいしいとぼくはたべ、

  それからふいに思い出した。


  これは、あの子熊の肉。

  ついさっきまで、子熊だった肉。

  ぼくは、子熊をたべている。


  ああ、あのときもそうだった。

  子熊がここにきた夜に、

  おなかいっぱいオハウをたべた。

  あれは子熊のかあさんの肉。

  ぼくは、子熊のかあさんをたべたんだ。


  それだけじゃない、みんなみんな、

  兎も、鹿も、さけやますも、

  ぼくはいのちをたべている。

  みんなのいのちをたべている。

  ぼろぼろ、なみだがこぼれてきた。(p46より)



エカシ(長老)が言う。

「泣くんじゃない。

子熊のカムイが悲しまれるぞ。

さあ、楽しく送って差し上げよう。」



わざわざ肉と毛皮を背負って

カムイの国からはるばる来て下さったカムイを、

精一杯のおもてなしで楽しませ、送るために、

イオマンテの夜は、

村中で夜通し、飲んで歌って踊って食べ、楽しく笑いさざめく。

カムイを喜ばせるために。



      ‘:・:*:. ☆ .:*:・:'



カムイからのお預かりものである幼い熊の子を、

家族同様に、大切に大切に、愛情を注いで育て、

時がくれば

たくさんの捧げものとお供えを何日もかけて入念に用意し、

敬意と礼儀を尽くした儀式でお送りする。



ただ送るだけではない。

ついさっきまで抱きしめ頬ずりしていたその愛しい身体に包丁を入れ、

料理して、食べる。

涙にくれ、そして心から敬意と感謝を捧げながら。

また会えることを、カムイとして再び訪れてくれることを、

心から祈りながら。



自分たちが、大いなる大自然の一部として生かされていることを肝に銘じ、

普段、何気なく口にしている命の尊さを体で思い知るための仕組みとして、

これ以上の仕組みがあるだろうか。


この仕組みを「祭祀」とした狩猟採集民族、アイヌの民の

その叡智の深さ、その生命観の厳しさ。

大自然に対する畏敬の念と、感謝の念の、深さ。

その、謙虚さ。



      ‘:・:*:. ☆ .:*:・:'



自分たちがいただいている命の尊さを体で思い知る。

普段何気なく食べている肉は、さっきまで息づいていたいのち。

つぶらな瞳と温かな肌を持っていただろう、誰かの子ども。

誰かのきょうだい。

誰かの親だったかもしれない存在。


肉だけじゃない。

魚はもちろん、野菜だって、いのち。



私たちは、他者のいのちをいただかなくては、生きていけない。

光合成をしている植物以外、どんな生き物も、

他者のいのちを分けてもらわなければ、生きていけない。

私たちは、地球上を循環しているいのちの一部。

死んで、他のいのちの一部となり、

生まれて、

他のいのちを取り入れ続けて生き延びていく。



私たちは、生かされている。

他のいのちの累々たる屍の上で、生かされている。


その厳しさ、その責任を、甘んじて引き受けて生き続けるしか、ない。

与えられたこの命を、

引き継ぎ、十全に生かしていくしか、その重責に応える術は、ない。




私たちは、命をいただいて生きている。

命は、こんなにも尊い。

命を奪う行為というのは、こんなにも重い。



私たちは、スーパーでパック詰めの肉や魚を買うとき、

野菜を買うとき、

どのくらいその痛みやその重さを感じているのだろうか。


どのくらい感謝していただいているのだろうか。




  だから、こどもたちよ、よくおぼえておくんだ。

  一粒のあわもひえも、

  一切れの肉も魚も、みんないのち。

  わたしたちは、いのちをたべている。

  いのちと魂との、おおきなめぐりの中にいる。

  すべては、めぐるいのちのめぐみ。

  すべては、めぐるいのちのめぐみ。(P64より)





      ‘:・:*:. ☆ .:*:・:'



イオマンテ

『イオマンテ』 寮美千子 文 /小林敏也 絵 出版社:パロル舎
(小学校高学年くらいから)



      ‘:・:*:. ☆ .:*:・:'



「生かされていることに感謝し、

その尊さその重さをひしひしと感じながら、

他の命を謹んで食すこと」


「大いなるいのちの流れの一部にすぎないことを良く認識して、

謙虚に、対等に、他のいのちを遇すること。」


私たちは、残念ながら、他の命の累々たる屍の上にしか、

生きていられないのです。

いえ、それを「残念ながら」と表現するのが

おこがましいかもしれません。



大いなる命の流れの一部として内包されていることを喜び、

感謝しながら、と表現するべきなのかもしれません。



私たちは生かされていて、そして大きないのちの流れの一部。

私たちは、孤独ではない。

私たちは、分断されていない。

私たちの身体を構成する分子は、すべてこの地球の一部。

ビッグバンの昔から、

恐竜の身体の一部だったりマンモスの身体の一部だったり、

生々流転を繰り返してきた分子で、

私たちの身体は構成されている。



私たちの身体は、この地球に属している。

他のすべてのいのちときょうだい。



すべて一緒なのかもしれません。

どちらがどんなタイミングで食べられようとも。


これがワンネス。

これが種を超えた愛。



どの「いのち」も光。

その「いのち」も、大切な輝く存在。

どの「いのち」も、誰かのこども。誰かのきょうだい。

でも、私たちはそんな重いいのちをいただかなくては生きていけない。

私たちは、そんな唯一無二の愛しいいのちを食べ続けて、今日がある。


その重み、その痛みを感じることこそ、

「種を超えた愛」を感じることではないか、と思うのです。



魂に効く絵本 〜絵本は恋に似ている〜
新規購読はこちらから


Powered by FC2 Blog